Race Report |
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S耐第2戦韓国インジェで貴重なポイントを獲得
5月25~26日、2013スーパー耐久シリーズ第2戦「SUPER TAIKYU in KOREA」が韓国江原道麟蹄郡インジェスピーディウムインターナショナルサーキットで開催されました。ARTA with TEAM A-ONEは#333 オートバックス.GLORY-R.FN2はAドライバー予選クラス7位、Bドライバー予選クラス4位、決勝第1レースは5位、第2レースはリタイヤとなりました。
■レース概要
大会名 スーパー耐久シリーズ第2戦 SUPER TAIKYU in KOREA
日時 2013年 5月 25日(土),26日(日)
場所 Inje Speedium Internatinal Circuit(韓国 江原道 麟蹄郡)
入場者数 (現在未発表)
■レース結果概要
車名 333号車 オートバックス.GLORY-R.FN2
ドライバー A:北川剛 B:野間一 C:藤田弘幸
予選 Aドライバー予選7位、Bドライバー予選4位(ST4クラス)
決勝 第1レース:5位、第2レース:DNF
5月25日 公式練習
#333 オートバックス.GLORY-R.FN2 北川剛 / 野間一 / 藤田弘幸
第2戦の舞台となるのは韓国江原道麟蹄郡のインジェ・スピーディウム国際サーキットです。第1戦SUGOが積雪により中止となったため、今回の第2戦が実質的な開幕戦となりました。また、インジェ・スピーディウムは今回がオープニングレースとなります。まだ建設作業中の部分も残るなど新設サーキットらしいフレッシュな雰囲気となりました。
今回は通常のレースと異なり、STK-1,2,3という韓国国内レースのマシンも一緒に走ることとなり、サーキットの光景はいつもと異なる顔ぶれです。また決勝レース日には韓流スターのチャン・グンソクさんが結成したユニットTEAM Hが韓国内で初となるライブを開催することもあり、韓国国内はもちろん日本からも注目を集めることとなりました。
公式練習は土曜に設けられた2時間の走行枠のみ。今回がオープニングイベントということもありほとんどのドライバーは初走行、路面もかなりダスティな状況でした。まずはマシンチェックとコースの把握、ギアポジション確認のために野間選手がコースインし1’53秒台を記録します。コースのグリップが低くタイヤの摩耗も大きいことからダンパーの減衰力を調整し再びコースイン。1’51.763を記録してクラストップにつけます。
続いて藤田選手がコースの慣熟走行を行ったのち、スプリングの変更を行います。
最後は野間選手がフロントのみニュータイヤで予選シミュレーションを行い、アタック1周目に1'49.654を記録し再びクラストップに立って公式練習を終了しました。
今回はほぼ全員が初走行のコースであったためコース適応能力が問われたことと、路面ミューが低かったことによるアドバンテージが、FN2型CIVICの苦手なコースレイアウトである点を上回ったと言えそうです。
また、路面のミューが低くタイヤの温度が低めでラバーがうまく溶けず、タイヤを滑らせてしまうとタイヤ表面が削られるような形で摩耗することと、フロントヘビーなFF車にとって下りコーナーではフロントタイヤに負荷がかかりすぎるため摩耗が進みやすいことが分かりました。
P1 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2 野間一 / 藤田弘幸
P2 #93 SKR ENGINEERING S2000 川口正敬 / 望月大地
P3 #41 TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄 / 筒井克彦
5月25日 予選
#333 オートバックス.GLORY-R.FN2 北川剛 / 野間一 / 藤田弘幸
5月25日(土)14:45から15分間のAドライバー予選2グループがスタート。#333オートバックスFN2は今回リザーブ登録の藤田選手がコースインします。藤田選手は慣れないコースで着実にタイムを縮めて行き2’04.209を記録しクラス7位となります。
クラストップは#48 DIJON IS WAKO’S ED DC5太田選手となりました。
P1 #48 DIJON IS WAKO’S ED DC5 太田侑弥
P2 #41 TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄
P3 #18 コスモソニック・FK・ings・FT86 浅野武夫
P7 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2 藤田弘幸
続いて16:15からBドライバー予選2グループが行われ、野間選手は#48 DIJONインテグラ 鶴田選手の後方でコースインします。タイヤ摩耗が厳しいため2周アタックの予定で出て行きましたがフロントタイヤの内圧が上がり切らず再度コースインして1'49.968を記録しクラス4位となりました。
クラストップは#93 SKR ENGINEERING S2000 望月選手となりました。
P1 #93 SKR ENGINEERING S2000 望月大地
P2 #48 DIJON IS WAKO’S ED DC5鶴田和弥
P3 #13 ENDLESS DIJON ADVAN SAYAMA 村田信博
P4 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2 野間一
この日の韓国の民放「G1」のニュースではスーパー耐久が取り上げられ、#333オートバックスFN2がタイトルを飾りました。(5/25土20:25-20:30ごろ)
※G1江原民放(江原道全域、京畿道・忠清北道の一部を放送エリアとするSBS系列の地方テレビ局。)
5月26日 ウォームアップ走行
#333 オートバックス.GLORY-R.FN2 北川剛 / 野間一 / 藤田弘幸
4月21日(日)は9:00から30分間のフリー走行が行われました。この日から合流した北川選手の慣熟走行とマシンチェックを行います。路面状況の変化に伴って少しハンドリングを調整し再度コースイン。1'51.32を記録しクラス4番手につけます。コースの習熟は問題なく完了しましたが、やはりタイヤの摩耗は大きい傾向であり、決勝はタイヤマネージメントが勝敗を分けることが予想されました。
5月26日 決勝 第1レース
#333 オートバックス.GLORY-R.FN2 北川剛
前日に行われたAドライバー予選はリザーブ登録の藤田選手が担当しましたが、決勝第1レースは北川選手が走行することとなったため、審査委員会からピットスタートを指示されました。
全車がスタートラインを通過したころピットレーン出口のシグナルがグリーンとなり北川選手がピットレーン出口からスタートを切ります。1周目からST5クラスの集団をかき分けながらどんどん順位を上げていきます。
ST5クラスの次はSTK-3クラスのヒュンダイ・ジェネシスクーペの集団が現れます。ジェネシスクーペはカタログスペックで3800cc/306psとパワフルなエンジンにKUMHOタイヤを履く韓国国内規格のレース車両です。コーナーやブレーキングではADVANを履くST4クラスが圧倒的に速いため、1周のタイムではST4が速いのですが、直線では3.8ℓエンジンの威力で抜き返されるため、簡単には抜けない相手です。ドライバーはアマチュアでS耐経験もないため、北川選手は慎重にオーバーテイクしていきます。
そして17周目には#93 SKR S2000が他車との接触の影響でピットインし、#333エーワン北川選手は6番手へ浮上します。続いて#116 W.S.S2000のペースが落ちたところを抜いて5番手に上がり、前方には接触の影響でリヤバンパーを破損しながら走る#13 ENDLESS 86を視界にとらえます。リヤバンパー破損の影響か少しペースが落ちてきた#13 ENDLESS 86に対して、#333北川選手はじわじわと詰め寄り、残り数周のところでオーバーテイクし4番手まで浮上します。
そして手元計測ではレース開始から45分が経過し無事にゴールかと思われたところで、さらに1周レースが続くことになってしまい#333北川選手のタイヤは振動が起きるほど摩耗してしまいます。そしてファイナルラップのターン8で、#13 ENDESS 86のアタックを避ける形で抜かれてしまい5位でフィニッシュすることとなりました。
5月26日 決勝 第2レース
#333 オートバックス.GLORY-R.FN2 野間一
第1レースのあとはドリフトなどのエキシビジョンやチャン・グンソク氏によるインジェ・スピーディウムのオープニングセレモニーが行われ、多くの観客を楽しませていました。
第2レースは15:15に開始。野間選手が4番グリッドからスタートします。1周目、3番手スタートの#13 ENDLESS 86がスタートライン付近で牽制をして一瞬の失速。#333野間選手はこれを見逃さず1コーナーまでに抜いて3番手に上がります。しかし、さらにそのイン側に入ろうとするヒュンダイ・ジェネシスを防ぐため#333はインよりを走ることとなり、#13 ENDLESS 86に抜き返されてしまいます。
1周目、トップグループはグリッド通りのオーダーでしたが、間もなく#93 SKR S2000がトラブルでスローダウン。トップ#48 DIJONインテグラ、2番手#13 ENDLESS 86、3番手#333オートバックスFN2野間選手のオーダーとなります。
#333野間選手は前を走る#13 ENDLESS 86に食らい付きますが、エンジン水温とタイヤライフが厳しいことを考えタイヤを温存するドライビングに切り替えます。5周目にはトップ#48 DIJONインテグラ、2番手#13 ENDLESS 86がペースの上がらないヒュンダイ・ジェネシスに詰まる場面もありましたが、#333野間選手はタイヤの温存に集中します。残り10周を切ったころ、徐々に前方の2台の姿が大きくなってきます。トップ#48 DIJONインテグラに対して#13 ENDLESS 86が頻繁に揺さぶりをかけトップ争いが激しくなってきました。
この時点でタイヤに余力を残していた#333オートバックスFN2野間選手は持ちタイムの確認のためペースを上げて1’49.4の好タイムをマークし優勝が狙えるペースがあることを確認します。確実な勝負を狙う#333野間選手は最終ラップで勝負をかけるべく2台の後方で虎視眈々と勝負の時を待っていました。
ところが残り5周の第14コーナーを過ぎたところで、突然エンジンの油圧が低下しVTECに入らない状態になってしまい、スロー走行でピットに戻りリタイヤとなりました。
まとめ
チーム代表 大河原一裕
「前回の開幕戦SUGOは大雪による中止となったことで、今回の第2戦韓国が実質的な開幕戦となりました。野間選手が持前の適応能力を発揮し公式練習ではトップタイムを記録するなどよい流れで来ていました。
決勝第1レースでは北川選手がピットスタートからの5位で堅実にポイントを獲得できましたが、第2レースではエンジントラブルでリタイヤしてしまいとても残念でした。
第3戦もてぎは5時間と通常より長い耐久レースであり、マシンに大きな負荷のかかるコースですのでトラブル対策を急ぎたいと思います。今回のレースではスピードは確認できたので、エーワンの強みでもある信頼性を取り戻せばトップをとれると確信しています。」
今回もご支援いただき大変ありがとうございました。次戦以降もご期待に応えられるようチーム一同全力を尽くします。これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします。 |
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S耐開幕戦SUGOは降雪のため中止に
4月20~21日、2013スーパー耐久シリーズの開幕戦「SUGOスーパー耐久3時間レース」が宮城県スポーツランドSUGOで開催されました。ARTA with TEAM A-ONEは#333 オートバックス.GLORY-R.FN2は予選クラス10位となりましたが、決勝レースは降雪のため中止となりました。
■レース概要
大会名 スーパー耐久シリーズ第1戦 SUGOスーパー耐久3時間レース
日時 2013年 4月 20日(土),21日(日)
場所 スポーツランドSUGO(宮城県)
入場者数 (現在未発表)
■レース結果概要
車名 333号車 オートバックス.GLORY-R.FN2
ドライバー A:北川剛 B:野間一 C:藤田弘幸
予選 ST4クラス 10位 (14台中)
決勝 降雪のため中止
4月19日 公式練習
#333 オートバックス.GLORY-R.FN2 北川剛 / 野間一 / 藤田弘幸
開幕戦の舞台となるのは宮城県スポーツランドSUGOです。4月半ばを迎えても桜前線が到達しておらず、走行開始前には雪やみぞれが見られるなど、東北地方の厳しさを感じさせる天候でした。
公式練習1回目はシーズンオフに変更をしてきた部分の確認を行うため、野間選手がコースイン。新型LSDの効果確認を行いますが、思っていたような特性が出ておらずトラクションが掛からないとの報告。交換には2~3時間が必要となるため、そのまま走行を続け1’37.249のベストタイムを記録します。続いて藤田選手が慣熟走行のためにコースイン。1’47,726を記録してセッションは終了しました。ST4トップタイムは#93 SKR S2000の記録した1’34.656となりました。コーナー進入前の微小舵角に対してレスポンス遅れが大きいため、フロントヘルパースプリングの底付きを解消するため2kg/cmから5㎏/cmへ変更しました。また、LSDの効きが悪くトラクションが少ない為、当日の全セッション終了後に交換することとしました。
公式練習2回目も野間選手でスタートしセッティング変更を確認します。3周目に1’36.237を記録し早々にピットイン。北川選手に交代して1‘36.414を記録しスプリングの確認が完了。中古タイヤではバランスが良いもののニュータイヤを想定すると車体の動きが大きいとのコメントから、続けてダンパー減衰力を変更。北川選手のままチェック走行を行った後、程度の良いユーズドタイヤに変更して1’36.151までタイムを伸ばしました。セッショントップは1’33.458を記録した#95 SPOON S2000。次のセッションに向けてフロントメインスプリングを15kg/mmから16kg/mmへ変更することとしました。
公式練習3回目はセット変更の確認を北川選手、野間選手の順に数周行い、それぞれ1’36.735、1'37.062を記録し、残りの走行時間は藤田選手の慣熟走行とし1‘46.016を記録しました。セッショントップは#86 GAZOO 86の1’34.287となりました。
レースに向けて別案の1WAY LSDを搭載してきましたが、立上りのトラクションが少なく内輪の空転も顕著であったため、全セッション終了後にLSDの交換作業を行い翌日の予選に備えることとしました。事前テストが出来なかった点が影響してしまいました。また、コーナリング挙動の左右差が大きく、コーナーウェイト(四輪の重量バランス)が狂っていたためフロント車高のバランスを変更し是正しました。
P1 #95 リジカラS2000 松井猛敏 / 中島保典
P2 #52 埼玉トヨペットGB with Revo 大井貴之 / 服部茂章
P3 #48 DIJON IS WAKO’S ED DC5 鶴田和弥 / 太田侑弥 / 井上恵一
P10 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2 北川剛 / 野間一 / 藤田弘幸
4月20日 予選
#333 オートバックス.GLORY-R.FN2 北川剛 / 野間一 / 藤田弘幸
4月20日(土)13:15から15分間のAドライバー予選2グループがスタート。#333オートバックスFN2はAドライバー北川選手がコースインします。路面温度は真冬のように低くタイヤが暖まらずオーバーステアに苦しみますが、#58 KRP DC5 小林選手の後方につけスリップストリームを利用してタイムアタックに入ります。北川選手は3周目に1'34.518を記録して7番手となりました。
続くBドライバー予選は第1グループでオイルを出してしまった車両があり、路面清掃のため予定を遅らせて14:10から第2グループのコースイン。Bドライバー野間選手はチームメイトの#73 mountainインテグラ 山崎選手の後方につけ、タイヤをウォームアップします。その後最終コーナーで#73の前に出てからアタックを開始。3周目に1’34.757を記録しさらにタイムアップを目指しますが、赤旗によりセッション中断でピットへ戻ります。5分を残してセッションが再開、#333野間選手は再度1周のみのアタックに出ますがタイムアップはできず10番手となりました。
その後10分のインターバルを挟んでCドライバー走行が行われ、藤田選手が1’43.296を記録し無事に決勝への出走が可能となりました。
A/Bドライバーのベストタイム合算で決まる予選結果は10位、予選トップ#95 リジカラS2000との差は2.2秒/LAP、102.28%のタイムとなりました。今回の予選ではS2000が圧倒的に有利と予想されていましたが、トヨタ86とDC5インテグラも1’32秒台を記録するなど、各車の大きな進化に対して遅れを取っている状況となってしまいました。
マシンのバランスとしては最終コーナーCP付近の高横G領域でリヤタイヤのグリップが不足していてコーナリングスピードを上げにくいことや、リヤタイヤの摩耗も外側が大きく摩耗していことから、セッション終了後にリヤタイヤのキャンバー角を30分ほど追加しました。また、右フロントには少しグレーニングが見られ、走行中にもグリップに異常が感じられました。通常は負荷の高い左フロントに出ると思われますが、コーナーウェイトの影響が考えられるため今後解析していきます。
P1 #95 リジカラS2000 松井猛敏 / 中島保典
P2 #93 SKR S2000 中村嘉宏 / 浜野彰彦 / 遠藤光博
P3 #48 DIJON IS WAKO’S ED DC5 鶴田和弥 / 太田侑弥 / 井上恵一
P10 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2 北川剛 / 野間一 / 藤田弘幸
4月21日 決勝
#333 オートバックス.GLORY-R.FN2 北川剛 / 野間一 / 藤田弘幸
4月21日(日)当日はAM8:25からフリー走行の予定でしたので、早朝に名取市内のホテルを出発しましたが、その時点では多少雪が降っているものの積もっていはいない状況でした。サーキットに向かい山道に差し掛かると道路脇の畑には雪が降り積もる状況で、サーキットに近づくにつれて積雪は増す一方でした。サーキットに到着するとコース上はまだ黒い路面も見えますが、コースサイドのグラベルやランオフエリアは真っ白です。オフィシャルたちがマーシャルカーなどを走らせて除雪の努力をしていましたが、さらに雪は強まり、コース上も真っ白な雪に覆われてしまいます。その後、公式通知でスケジュールが変更されレース時間が2時間6分に短縮、開始時間も15:00に変更となりました。その後、雪はさらに強くなり11:30にレース中止が発表されました。
すでにサーキット入りしていた観客も多かったため、各チームとも車両をピットロードに出したり、ドライバーやメカニック、レースクィーンもピットロード上に出て自発的なピットウォークが行われファンとの交流もなされました。
このレース中止によりシリーズポイントや予選ポイントも与えられることはなく、シリーズ有効レース数が7戦中6戦有効から6戦中5戦有効に変更となりました。
まとめ
チーム代表 大河原一
「今回のレースは、オートバックス様をはじめとした多くのスポンサー様のご支援をいただく2013シーズンの初戦ということで大きな期待を背負ってのレースでしたが、雪で中止となってしまい大変残念でした。こんな天気にもかかわらず応援に来てくださった方々には、ピットでコーヒーを振舞ったりマシンやドライバーと記念撮影をしたりとレースとは違った形のサービスで喜んでもらえたかと思います。公式練習ではマシンの左右バランスとトラクションに問題を抱え、暫定対策で予選に挑む形となってしまいましたが、次回韓国ラウンドに向けて根本的な対策を講じて必ず巻き返します。どうぞご期待ください。」
次戦は初開催となる韓国インジェオートピア(5/25-26)です。日本からの参加は19台程度とのことで、現地チームとのバトルも期待されます。これが実質的な開幕戦となるため、確実にポイントを持ち帰れるレースにしたいと思います。
今回もご支援いただき大変ありがとうございました。次戦以降もご期待に応えられるようチーム一同全力を尽くします。これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします。
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スーパー耐久2013シーズン開幕戦は降雪により中止!!
TEAM A-ONEは4月20~21日に宮城県スポーツランドSUGOにて今シーズンの開幕戦となるスーパー耐久第1戦「SUGOスーパー耐久3時間レース」に参戦致しました。
金曜、土曜と4月下旬とは思えない肌寒さの中、ドライコンディションにて公式練習、 走行しましたが、決勝日は朝から降雪となりました。レーススケジュールの大幅な変更でレース距離を70%の2時間6分に短縮し、天候の回復を待ちましたが、雪は一向に止まず、コースの安全が確保できないことより、残念ながら開幕戦は中止となりました。
関係者の皆様、開幕戦を心待ちにされていたファンの皆様には、大変申し訳ありませんが、安全が何よりも最優先されるべきと思いますので、我々エーワンも、残念ではありますが、やむを得ない判断だったと思います。本大会は中止となってしまいましたが、今シーズンも、#73 mountain.VBOXJAPAN.YH.DC5へのご支援の程、宜しくお願い致します。
■レース概要
大会名 スーパー耐久シリーズ第1戦SUGOスーパー耐久3時間レース
日時 2013年 4月 19日(金),20日(土),21日(日)
場所 スポーツランドSUGOインターナショナルレーシングコース(宮城県)
■レース結果概要
車名 #73号車 mountain.VBOXJAPAN.YH.DC5
ドライバー A: 鈴木 陽 B: 山崎 学 C: 中村 旬
専有走行1回目 ST4クラス 10位(14台中)
専有走行2回目 ST4クラス 12位(14台中)
専有走行3回目 ST4クラス 出走せず
公式予選A Driver ST4クラス 13位(14台中)
公式予選B Driver ST4クラス 11位(14台中)
公式予選C Driver ST4クラス 6位(10台中)
4月19日 公式練習
19日(金)、2年ぶりに開幕の地となる宮城県スポーツランドSUGOにて、公式練習が行なわれました。チームエーワンは、3月の公式テストデイが不参加となった為、この公式練習が今シーズンの走り初めであり、決勝レースに向けて非常に重要な意味を占めます。
明日の予選、そして日曜の決勝に向け、ドライバーの慣熟と、マシンのセットアップを 進めるべく、公式練習に臨みました。
今シーズンも#73号車が使用するマシンは、ホンダインテグラ・DC5ですが、シーズンオフの間に、各部オーバーホールを施してリフレッシュされた為、マシンのポテンシャルはアップするものの、全体的なマシンバランスの方向性を再確認する必要があります。
専有走行1回目(9:00~10:00)
専有走行1回目。最初にステアリングを握るのは、昨年ST3クラスで活躍した山崎 学 選手。今シーズンは、古巣でもあるチームエーワンからのエントリーとなります。
4年ぶりにFFのマシンをドライブするとあって、じっくりと慣熟走行をし、セッション開始20分過ぎ、ベストタイム1’37.8を記録したところでピットイン。鈴木 陽選手と交代します。
鈴木選手も、サーキット走行が昨年10月の鈴鹿戦以来6ヶ月ぶりとあって、慎重に周回を重ねていきます。鈴木選手も徐々にタイムアップをしていき、1’38.1までタイムアップしたところで予定通りピットイン。しかし、このタイミングで#39 TRACY SPORT IS350が最終コーナーでコースアウト。激しくアウト側バリアにクラッシュした為、赤旗中断となります。中村 旬選手とドライバー交代をしましたが、結局セッションは赤旗で中断の まま終了となりました。
専有走行2回目(11:30~12:30)
このセッションも、最初に山崎選手がステアリングを握り、マシンの方向性確認をおこないました。1回目の走行後、セットアップを変えての走行でしたが、アンダーステア強く、バランスは今一歩。ベストタイムは1’37.8を記録であり、トップから約3秒のビハインドとなりました。
続いてステアリングを握るのは、中村選手。久しぶりの走行な上、インテグラ初乗車とあり、じっくりと慣熟を行いたいところ。徐々にペースを上げていき、タイムも39秒台に入り、マシンにも慣れ始めた7周目にアクシデントが発生します。
7周目のバックストレートエンドのシフトダウンで、5速から2速に入ってしまい、オーバーレブによりエンジンブローとなってしまいました。このブローにより、コース上には大量のオイルが洩れた為、赤旗中断。#73は積載車に乗せられ、ピットに戻されました。
専有走行3回目(14:00~15:00)
インターバルが1時間半しかない為、残念ながら3本目は走行キャンセルとなりました。しかし、明日の予選に向け、メカニックの迅速な作業により、夜にはエンジン載せ変えが完了し、無事エンジンに火が入りました。予定していた走行を消化できなかったことは痛手ですが、マシンが修復でき、最悪の事態は逃れたことが、唯一の救いでしょうか。
4月20日 公式予選
Aドライバー予選(Bグループ:13:15~13:30)
13:15より開始されたST4、5クラスによるAドライバー予選Bグループ。Aドライバーの鈴木選手は、載せ変えたばかりのエンジンチェックの為に、コースインして1周で再度ピットイン。各部のチェックを行ないます。前日に周回を重ねることができなかった為、再度コースインしてからは、予選終了まで走行を続けました。
アタックラップ中にイエローフラッグ提示や、最終コーナーで遅いマシンに引っかかる など、ツイていない面もあり、結局S字立ち上がりでシフトミスした4周目の1’37.0が ベストタイムとなりました。
Bドライバー予選(Bグループ:14:00~14:15)
Bドライバー予選は、14:00からの予定でしたが、最終コーナーでコースアウトした、 Aグループ#32 KRMケースフロンティアGT3Rを回収する為、Bグループはやや遅れての開始となりました。
Aドライバー予選の後、アンダーステア解消を狙い、リヤダンパーのセッティングを変更して臨んだ山崎選手は、徐々にタイムアップしましたが、5周目に1’36.2を記録した所で赤旗中断となってしまいます。マシンバランスはまだアンダーステア強いとのことでしたが、予選再開2周目には1’34.8までタイムで短縮。クラス11位で予選を終えました。
Cドライバー予選(14:35~14:55)
セッション開始早々SPコーナーで2クラスのランサーからオイルが洩れた為に、赤旗中断となりましたが、セッション再開後、中村選手は順調に周回を重ね、10周目にベストとなる1’36.8を記録。リヤのアライメントを調整したことでマシンバランスは更に改善され、 クラス6位で予選を終えました。
予選終了後のコメント
鈴木選手コメント
昨日の公式練習では、あまり周回を重ねることができず、予選はぶっつけ本番的な面が ありました。マシンバランスはアンダーステアが強くハイポイントコーナーやSPコーナーでなかなか踏んでいけない印象でしたが、VIDEO VBOXでロガーのデータで確認すると、山崎選手と比べ、ボトムスピードを落とし過ぎていたり、車の向きを上手く変えられずに、タイムロスをしているところもありました。特にスポーツランドSUGOは、高低差が大きく、ちょっとしたロスがタイムに大きく響きます。VBOXのロガーと車載映像の連携機能を活用し、アジャストすることで、まだまだタイムアップできると思います。
山崎選手コメント
昨日の公式練習にて、マシンのセッティングを色々とトライできなかった為、この予選にて車の方向性を確認しました。鈴木選手の予選後、リヤのダンパーを柔らかくし、旋回性を上げましたが、マシンバランスとしてはまだまだアンダーステアが強く、曲がらない状態であり、小さく回り込むようなコーナーなどでは特に辛かったです。もっと旋回性を 上げる方向にセッティングを変更しなければ、ロングディスタンスでタイヤが持たず、 勝負にならないと思います。
しかし、予選でのタイム差はまだまだ大きいものの、決勝に向けてのバランスの方向性は見えてきたので、その点を改善できれば、決勝への見通しは少し明るいと思います。
中村選手コメント
昨日は、公式練習中にエンジンを壊してしまい、マシンの慣熟やマシンセッティングが できませんでした。久しぶりのS耐であり、インテグラに乗るのは今回が初めてという こともあって、予選ではマシンの習熟をしながら、慎重にペースアップをしていきました。山崎選手の予選後、リヤのアライメントを見直し、マシンバランスは更に向上したと思います。ただ今回の予選では、車速を落とし過ぎていた面もあるので、もう少し車速を上げて、車の向きを変えていけば、更なるタイムアップが可能だと思います。
予選でマシンにも慣れることができたので、決勝ではベストを尽くそうと思います。
レース後のコメント
大河原監督のコメント
mountain様をはじめ多くのスポンサー様のご支援を頂き、2013年シーズンの開幕戦を迎えることができました。
シーズン開幕に向け万全の体制で今回のレースに臨みましたが、思わぬトラブル等もあり、予選までは、満足に走行できませんでした。
しかし、予選にて本番に向けたマシンのセッティング等も進み、チーム一丸となって、 決勝での巻き返しを狙っていましたが、残念ながら降雪により、レースが中止となって しまいました。期待の持てるレースを確信していましたので、大変残念でなりませんが、天候の力には勝てませんね。
気持ちを切り替え、これから次回ツインリンクもてぎ5時間耐久に向けた準備を進めて いきたいと思います。チーム一同、全力を尽くし頑張って参りますので、これからも 変わらぬご支援の程、宜しくお願い致します。
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